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杉林の向こうに、ボランティアの花畑がある。伊賀野の花畑・マルチ職人に聞いた

マスター管理人 2026.10.04👣 足跡 9
杉林の向こうに、ボランティアの花畑がある。伊賀野の花畑・マルチ職人に聞いた

みなかみ町羽場の「伊賀野の花畑」。秋にはホウキ草(コキア)が赤く染まり、そのあと小菊が咲きます。入場は無料、運営はすべてボランティアです。

花畑祭の前日、花畑を歩きながらマルチ職人さんに話を聞きました。マルチ職人さんは、5月3日に羽場日枝神社で舞われる獅子舞の保存会の会長でもあります。

一年は、4月11日の種まきから

ホウキ草の一年は春に始まります。

「4月11日に種まきして、5月6日にマルチを張って、5月20日、10センチぐらい伸びたら植えるわけ」

夏のあいだは緑のまま。8月の上旬になると、マリモのような小さな青い株が畑に並びます。それが秋になると赤くなっていく。

赤と黄色が一緒に見られるように

花畑には、色づく時期の違う種を植えています。

去年の10月29日の写真を見せてもらうと、片方はもう枯れているのに、もう片方はまだ真っ赤でした。「種が違うんです」とマルチ職人さん。遅く色づく種をわざと選んでいるそうです。

「ホウキ草を楽しみに来るけども、小菊もやっぱり綺麗なね。これとこっちのコラボが見れるんです」

枯れたホウキ草で、ほうきを作る

花が終わると、枯れたホウキ草でほうきを作ります。毎年11月の初めの「ほうき作り」です(今年は11月1日の予定)。参加費は無料。

観光の帰りに立ち寄る家族連れが多く、毎年楽しみにして来るリピーターもいるそうです。

「このほうき使うと本当に楽なんです。静電気が起きないから、綺麗に取れる」

キャラクターも、案内板も、手作り

花畑には「いがのん」(緑)と「こきあん」(紅)というキャラクターがいます。描いたのはボランティアの女の子。去年のほうき作りの日に、いくつかの候補から来場者に投票してもらって決めました。缶バッジも作られています。

ほかにも、手作りのものがたくさんあります。切り株を使った椅子、子どもの遊び場、竹で囲ったトイレ。わらで作った「笑わらバス」は、たくみの里のわらアートの作品を借りてきたもの。毎年わらを巻き直していて、子どもたちが中に乗り込んで遊べます。

ボランティアは土日だけでなく、平日も誰かしら来ています。

「草が伸びるから、午前中は仕事して、午後草刈るとか。逆に午前中からやってる人もいる。何かしらやってます」

「探しながら来るのも楽しみ」

花畑は杉林を抜けた先にあります。以前はカーナビが細い近道を案内してしまい、大きな車が入って困ることもあったそうです。いまは道の要所に「伊賀野の花畑はこっち」の手作りの案内板があり、今年は道も舗装されました。

「杉林を越えると、こういう別世界があると思わないでしょ。探しながら来るのも楽しみであって」

晴れた日には、近くの山から飛び立ったパラグライダーが、花畑の上をわざわざ回ってくれることもあるそうです。

畑のそばと、山の水

花畑の一角ではそばも育てています。食べるのは仲間5人ほどで、お客さんが来なくなる11月以降の楽しみだそうです。

花畑には山の水を引いた水場もあります。みなかみ観光協会が紹介している「飲める水」の場所の5か所目です(町内では藤原などにもあります)。軟水で、そばを打つのにも向いているそうです。

獅子舞は、500年まであと7年

マルチ職人さんが会長を務める羽場日枝神社獅子舞保存会の獅子舞は、1533年から続いています。今年で493年。

「あと7年で500年を迎えるんですよ。それまで俺頑張ろうと思って」

保存会は、以前はホームページで発信していましたが、いまはインスタグラムに移しました。見てくれる人がぐっと増えたそうです。獅子舞は毎年5月3日。注連縄の中で舞うのが、この地区ならではの形です。次は2027年5月3日(獅子舞奉納 2027)。ペンション予約.コムの保存会のページはこちらです。

行ってみる

  • 場所:伊賀野の花畑(群馬県利根郡みなかみ町羽場1678)
  • 入場無料。展望台も自由に使えます
  • たくみの里から車で約10分、月夜野ICから約10分
  • ホウキ草の見頃は9月下旬〜10月中旬、小菊は10月中旬〜11月初旬
  • その年の咲き具合は公式サイト「伊賀野の花畑 ほうき草と小菊の丘」(tsukiyono.info/igano)で
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