RECORD

道の駅1234件の公式サイトを集めた記録

このサイトに載せている道の駅1234件は、公式サイトのURLが1件も入っていませんでした。 全国「道の駅」連絡会のポータルから機械的に集めて、1103件まで埋めました。 その途中で、こちらが勝手に捨てていたものが126件あったと分かりました。

2026年9月11日 調査対象 1234駅(全国47都道府県)出所:全国「道の駅」連絡会ポータル
1103公式サイトあり(89%)
131まだ入っていない
0着手前(同日朝)

上の3つはいまのデータベースの実数です。このページを開いた時点で数えています。

METHOD

情報源はポータル1つだけ。検索で見つけたURLは1本も入れていません。

連絡会ポータルの駅ページには「ホームページ/ホームページ2」という欄があります。 そこに載っているURLだけを取り、1本ずつ実際に開いて表示できたものだけを採用しました。 検索して出てきたURLを足すことはしていません。ポータルに載っていない駅は、空のまま残してあります。

47都道府県ぶんの一覧を引き、1234駅すべてを駅名で照合できました。照合できなかった駅は0件です。

FINDING 1

「国交省のページは全部消えている」は、関東だけの話でした。

ポータルには、国土交通省の地方整備局が作った駅ページが載っていることがあります。 以前の調査で「関東の135本すべてが見られない」と分かっていたため、 こちらの仕組みは mlit.go.jp というドメイン全体をまとめて除外していました。

ところが沖縄総合事務局のページは生きていて、普通に採用されていました。おかしい。 除外していた139本を全国で開き直しました。

地方整備局のページのうち、開けた本数

2026年9月11日に実測。ポータルが載せているURLを1本ずつ開いた結果。

九州 qsr
40
近畿 kkr
34
中部 cbr
32
四国 skr
16
中国 cgr
7
関東 ktr
0

関東だけが全滅していました。9本すべてが見られず、他の5つの整備局は1本も消えていません。

「関東で135本全滅」という測定は正しいものでした。間違っていたのは、それを測っていない範囲まで広げたこと。この切り過ぎで、生きている126駅ぶんの候補を捨てていました。

直し方は単純で、実際に測って消えていたものだけを除外する形にしました。いまは関東の1つだけです。

なお中国地方整備局の7本は生きていましたが、採用していません。 駅ごとのページを持っておらず、7駅が同じ一覧ページを指していました。 開いても地方全体の一覧が出るだけで、その駅の情報には辿り着けないためです。

FINDING 2

道の駅の「公式サイト」は、3分の1が自前ではありません。

集まったURLを、どこがそのページを持っているかで分けました。

公式サイトを持っているのは誰か

URLのドメインで分類。2026年9月11日時点の1103件が対象。

施設・運営会社
729
地方の協議会
183
国(整備局など)
129
自治体
38
無料サービス・SNS
24

自前のサイトを持っているのは729件で、全体の3分の2。 残る374件は、協議会・国・自治体が代わりに情報を出しています。Instagram や無料のホームページ作成サービスが「公式」になっている駅も24件ありました。

1つのサイトが多くの駅を抱えている例もあります。 北海道の協議会が108駅、北陸の協議会が69駅。この2つだけで全体の16%を占めます。

FINDING 3

県ごとの差は、その地方に協議会があるかで決まっています。

都道府県別・公式サイトが入っている割合

いまのデータベースの実数。駅数の少ない県ほど1件の重みが大きくなります。

新潟県
100%
愛媛県
100%
石川県
100%
滋賀県
100%
宮崎県
100%
三重県
100%
京都府
100%
香川県
100%
富山県
100%
沖縄県
100%
神奈川県
100%
東京都
100%
岐阜県
98%
北海道
98%
和歌山県
97%
静岡県
96%
高知県
96%
鹿児島県
96%
福井県
95%
愛知県
95%
熊本県
95%
兵庫県
94%
徳島県
94%
福岡県
94%
群馬県
94%
千葉県
93%
大分県
92%
栃木県
92%
大阪府
90%
奈良県
89%
山形県
88%
茨城県
88%
山口県
83%
長崎県
83%
岡山県
82%
佐賀県
82%
福島県
82%
長野県
80%
宮城県
79%
広島県
76%
青森県
75%
岩手県
74%
埼玉県
67%
島根県
66%
秋田県
65%
山梨県
64%
鳥取県
59%

上位には新潟・富山・石川が揃って並びます。この3県は北陸の協議会が 駅ごとのページを持っています。北海道も同じく協議会があり、ほぼ埋まっています。

下位は鳥取と島根。どちらも中国地方で、ここの整備局は駅ごとのページを持ちません。受け皿が無い地方は、施設が自前でサイトを持たない限りそのまま空欄になります。

FINDING 4

118件は、いまも http のままです。

採用したURLのうち985件は https、118件は http でした。 ポータルの記載は http が多いのですが、その大半はサイト側が https に転送してくれます。 転送してくれない118件が、本当に http のまま残っている駅です。

一度は「https でなければ入れない」という決まりにしました。その結果115件を落としました。サイトが無いのではなく、生きているのに http でしか開けない、という理由だけで弾いていたことになります。

相手の公式サイトが http でも、こちらのページが https でなくなるわけではありません。https のページから http のサイトへリンクするのは、いわゆる混在コンテンツには当たりません。

REMAINING

残りは、機械では決められません。

入っていない理由件数この先
ポータルのホームページ欄が空52情報源が無い
200が返らない(403など)39人がブラウザで開いて確かめる
載っているURLが全部404かドメイン消滅25サイトが消えた駅
関東整備局のページか地方の一覧ページだけ15情報源が無い

内訳は2026年9月11日時点のもので、合計131件です。

惜しいのは「200が返らない」39件です。これはサーバが応答している=サイトは生きている、 という意味で、自動でのアクセスを断っているだけのことが多く、人がブラウザで開けば普通に見られます。 実際、時間を置いて測り直したら4件が通りました。

ここで検索して埋めることはしません。ポータルに載っていないURLを足すと、それが本当にその駅のものか誰も確かめられなくなります。 空欄のままの方が、間違ったURLよりましだと判断しました。

DATA

公式サイト以外は、どうなっているか。

項目入っている空
住所12340
地図の位置12322
紹介文122113
写真116173
公式サイト1103131

住所は全件あるので、地図のリンクが出ない駅はありません。位置情報が無い駅も、住所から地図を開けます。

一番寂しいのは、写真も紹介文も無い駅です。新しく登録された駅が多く、 写真共有サイトにも連絡会ポータルにも素材がありません。 ここは機械では埋められないので、訪れた方の投稿を待つ作りにしています。

LESSON

一部で測った数字を、測っていない範囲に広げて使わない。

今回いちばん効いたのは、新しく何かを集めたことではなく、自分たちが捨てていたものを測り直したことでした。それだけで126件が戻りました。

「関東で135本全滅」は正しい測定でした。誤りは、そこから 「だから国交省のページは全部だめ」と広げたこと。その一行がずっと残り、5つの地方整備局のページを見えなくしていました。